株式会社MYCITYは野村不動産株式会社、森ビル株式会社、東急不動産株式会社の協力の元、東京都の「データ利活用実証プロジェクト(官民連携データプラットフォーム コア事業実証プロジェクト)」に” 3密回避・混雑回避”のテーマで選定され、令和2年8月から11月まで、約4か月間の実証を行いました。
プロジェクト名は『オフィスの疎密可視化・接触履歴による感染症抑制とビル・エリアスケールとの相関モデル構築』です。
参考:MYCITYが東京都の「データ利活用実証プロジェクト(官民連携DPF コア事業実証プロジェクト)」に選定
実証の目的と実施内容
<プロジェクト名> オフィスの疎密可視化・接触履歴による感染症抑制とビル・エリアスケールとの相関モデル構築
<目的>
- 対象エリアにあるオフィス利用者の感染拡大防止のため、エリア・ビル・フロアにおける混雑の見える化及び混雑要因の分析を行い、密・接触回避の各種施策を検討し、混雑抑制を促す行動変容につなげる
- With・Afterコロナにおける、新しいオフィス利用や働き方の在り方の検討につなげる
<テーマ> 3密回避
<実施エリア> 西新宿・六本木・渋谷
<プロジェクト実施者> 株式会社MYCITY (協力企業)野村不動産株式会社、森ビル株式会社、東急不動産株式会社
<プロジェクト概要>
対象エリアにあるオフィス利用者の感染拡大を防止するため、エリア、ビル、フロア(オフィス専有部)の3つのスケールで混雑状況を可視化し、各スケールにおける混雑の影響因⼦と回避策を特定。加えて、スケール間での相関モデルを作成
事業の成果と今後への期待
<主要な成果>
エリア・ビル・フロアの混雑推計モデルを作成
- エリアやビル単位での混雑状況は、1週間目と全日の同時間帯の混雑状況をもとに高い精度で推計可能であることを確認
- 実証3エリアで、エリア間の日・時間別推移に強い相関(相関係数0.9以上)があり、あるエリアの混雑から、他エリアの混雑状況を推定しうる
- フロアでの混雑状況はランダム性が高く、推計よりもリアルタイムでの混雑把握が必要になることを確認
フロアの混雑状況等の発信に対するユーザーの関心度を確認 実証に参加したユーザーの関心度も非常に高く、約6割のユーザーが恒常的にアプリを活用。うち、1割程度のユーザーにおいて行動変容が確認された
<実証を踏まえて>
【発展性】実証を通じて、様々な主体がすでに保持するエリア滞在人数や施設の在館人数情報を活用することで、エリア・ビルにおける混雑の予測を含めた情報発信が十分見込める
実証を通じて、様々な主体がすでに保持するエリア滞在人数や施設の在館人数情報を活用することで、エリア・ビルにおける混雑の予測を含めた情報発信が十分見込める
各主体からのデータ提供(個人情報削除含む)に向けた、ガイドラインや運用ルール等の策定を官主導で実施する意義があるのではないか
MYCITYは今回の実証事業の成果を活かし、今後もオフィスでの3密回避を含むNew Normalの働き方をサポートするソリューションを模索・提供してまいります。